三河湾の環境

三河湾の水質

 三河湾には生活環境を守るうえで必要な環境基準が、水産、水浴、自然環境保全、工業用水などの利用目的の適応性により、生活環境項目については、(A)、(B)、(C)の水域類型ごとに、また全窒素、全燐については、(II)、(III)、(IV)の水域類型ごとに定められています。

CODの環境基準類型指定状況

COD(化学的酸素要求量)とは
有機物などの水中の汚れを化学薬品で化学的に分解した際に消費される酸素の量のことです。数値が大きいほど水が汚れています。

全窒素・全燐の環境基準類型指定状況

全窒素とは
窒素化合物全体のことです。窒素は動植物の増殖に欠かせない元素ですが、富栄養化になるとプランクトンの異常増殖の要因となり赤潮等が発生します。富栄養と貧栄養の限界値は0.15〜0.20mg/L程度とされています。
全燐とは
りん化合物全体のことです。窒素化合物と同様に、動植物の成長に欠かせない元素ですが、水中の濃度が高くなってくると水域の富栄養化を招くことになります。富栄養化の目安としては、0.02mg/L程度とされています。
富栄養化とは
長年にわたり流域から窒素化合物及び燐酸塩等の栄養塩類が供給されて、生物生産の高い富栄養の状況に移り変わっていく自然現象をいいます。富栄養化になると藻類等が異常増殖繁茂し、水中の酸素消費量が高くなり貧酸素化し、また藻類が生産する有害物質により水生生物が死滅します。また、水質は累進的に悪化し、透明度が低く、水は悪臭を放つようになります。緑色、褐色、赤褐色等に変色する現象で一般的に「赤潮」といいます。

海域におけるCOD、全窒素、全燐の環境基準達成状況

海の汚れの代表的な指標であるCOD(化学的酸素要求量)の環境基準達成率は57%(平成28年度)でした。

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三河湾の水質の経年変化(COD平均値)

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ヘドロの堆積状況

海底のヘドロ(有機汚泥)は、河川などから流れ込む汚水によるものと、海水中のプランクトンなどの死骸が堆積するものの2通りあります。海底の堆積物中のCODは20mg/g(乾泥)以下が望ましいとされていますが、三河湾ではこれを超えるヘドロが広い範囲に堆積しています。
このようなヘドロは、苦潮の発生の原因となります。

三河湾の底質COD平均分布 (1985年1月)   三河湾の底質COD平均分布 (2001年1月)
三河湾の底質COD平均分布 (表層泥0〜5cm)

資料: 国土交通省 中部地方整備局 三河港湾事務所

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