三河湾浄化推進協議会設立の趣意

設立趣意書

 三河湾は、知多半島と渥美半島に囲まれ、北西部に矢作川などの注ぐ衣浦湾と、東部に豊川などの注ぐ渥美湾からなる面積約600平方キロメートルの波静かな内湾である。
 この海域は、古くから良好な港を抱え、交通、物流の拠点として、また海苔、魚介類等海産物の生産の場として重要な役割を果たすとともに、釣り、潮干狩り、海水浴や観光の場として地域の人びとはもとより、全国の人びとに親しまれてきた。
 また、近年では臨海工業地域の中核として、あるいは海洋性スポーツ.レクリエーションの場としても重要性を増している。
 一方、三河湾は海水の交換が少ない閉鎖性水域であるため汚濁物資が蓄積しやすく、海水の富栄養化が進行し、赤潮の多発する海域となり、かつての美しく、恵み多き母なる海の姿が失われようとしている。
  今、私たちは、「美しい三河湾を再び取り戻し、その海を利用してその恩恵を引き出しつつ豊かで恵まれた環境、生活を創造することが今に生きる我々の使命であり責務である。」との三河ベイサミット'89の決議文の趣旨に則り、地域住民共有の財産である三河湾の浄化推進を目的として国・県並びに関係各自治体その他関係団体が一体となった「三河湾浄化推進協議会」を設立しようとするものである。

平成2年7月

設立発起人 豊橋市長 高橋アキラ
半田市長 山田耕一
碧南市長 小林淳三
西尾市長 本田忠彦
蒲郡市長 大場 進

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